2005-08-23から1日間の記事一覧

第40章その2

(第40章その2) 神谷は顔を輝かせた。 〈そうか、忘れていた。アランド島へ行く船も嵐で遅れたんだった。大雨が降っていれば誰も甲板に出て来やしない。 ハッカネンはその機会を十分に利用したんだ。アドルフを海に突き落とすのは、何も危険なことではな…