2005-08-31から1日間の記事一覧

第41章その4

(第41章その4) ハッカネンは顔色を変えるふうもなく、自分の名を出されたことに反発もせず、沈黙を守っていた。 まるで固い大きな岩のようだった。 そんなハッカネンを、神谷は冷めた眼でじっと見つめていた。 神谷の瞳にはもはや憎悪の色は消え、やり…